スンホン妄想劇場・・・7弾(フラワー・・・・前編)

スンホンの誕生日に向けて書きました。
長いです。
よければ読んでみて下さい。

韓ドラを想定してますので・・・設定の甘さはお許しを!

では、

始まり始まり~~!


ここは街はずれの喫茶店、夜にはLIVEもやり、お酒も出すクラブ。
オーナーは、テプンアジョシ、ちっとも店は手伝わず本ばかり読んでいます。
お店をまわしているのは、この辺じゃ花美男で有名なミヌ!
優しい顔に似合わず力自慢で、みんなに尊敬されています。

カラーン♪
「オッパァ!」
「おう、チャンミ!どうした飯か?」
「そんなんじゃないって!アタシ、オーディション受かったの!」
「お、そうか、そりゃよかった!
チャンミちゃんは、スタイル抜群だし、顔もいいしモデルは転職だよ!」
「ありがとう!テプンアジョシー、見る目あるわ~」
「大丈夫なところか?変なとこじゃないだろな?俺がみてこか?」
「もう!オッパァッたら、素直に喜んでよ、間違いないって」
「そうか!でも、確かめないと」
「俺の紹介だけど、ダメ?」
「ジソプ」
「えへへ!そうなんだ。ジソプさんとこの本なんだよ!オッパァ!いいよね?」
「うん、まぁ、ジソプのとこなら、まあ、いいか」
「まぁ、いいはひどいな!これでも、大手だぜ!」
「ヌードはダメだぞ!」
「やだ、オッパァったら!そんなの撮らないわよ!」
「じゃぁ、ジソプ頼んだぞ」
「わかってるよ!大事なお姫様だからな、ちゃんとガードしとくよ、じゃぁ、今から撮影なんだ、借りてくぞ!行こうか?チャンミ」
「は^^い、わかりました。お願いします。じゃ、オッパァ、あとでね!」
「あぁ、気をつけてな。」
カラーン♪
「キャッ」
「あ、ごめんなさい、大丈夫ですか?」
「姫様!急ぐぞ」
「はい、わかりました。ごめんなさいね!怪我ないですか?オッパァあとお願い!」
カラーン♪コローン♪
「こら!チャンミ!まったくもう!すいません。お客さん、怪我はないですか?」
「いえ、ビックリしただけですから、そんなに、お気になさらないで」
そう言って目を上げた客は、この界隈には似合いそうも無い上品なお嬢様風でした。
「どうぞ、こちらに、コーヒーでもお出ししましょう。ホラ、ミヌや」
美人のお客には、テプンアジョシが、飛んできます。
「ちぇ、調子いいんだから・・・ホットでいいですか?お客さん」
「いえ、わたし、あの、違うんです。」
「は」
「あの、表の貼り紙みて・・・従業員の・・」
「ここでですか?あなたには無理だと思いますけど」
「こ、こら!ミヌ!オーナーはわしじゃ!」
「サムチュン!こんなときばっかり!どうみたって無理だろ!こんな人が」
「わたし、なんでもします!皿洗いでも、掃除でも、お願いします!」
「だって、住み込みだぜ!あんたできるの?」
「・・・行くとこが・・いえ!大丈夫です!出来ます!お願いです」
「ワケありなんじゃないの!?家出か?お嬢さん。帰ったほうが・・・お、おい!」
「大変じゃ!救急車を・・おい!おい!お嬢さんしっかり!」



「先生、どうですか?」
「いやなに、軽い疲労ですよ。点滴しますから、終わったら連れて帰っていいですよ」
「はぁそうなんですか」
「それより、お父さん、もっと大事にしてあげないといけないよ」
「お、おとうさん?俺のこと?」
「知らなかったんですか?もう5ヶ月になるってのに!しっかりしてくださいよ」
「お、おと・・5ヶ月、えーー!!」
「おめでとうございます。お父さん!頑張ってくださいよ」
「は、はぁ・・」
(なんなんだよ!いったい!5ヶ月って、子供?まさか!あの体で働こうってか?)
「ミヌや、どうじゃった?心配ないか?先生はなんて、おい、ミヌや」
「サムチュン、外で話そう」
ミヌは、医者に言われた通りに、サムチュンに話して聞かせた。
「どうするのさ、このまま、警察に預けようか?」
「いやいや、何か事情がありそうだ、取りあえず、店に連れ帰ろう」
「えーー、本気?サムチュン」
「ホッホッホ、本気だとも、困った時はお互い様じゃ」



店の二階には小さな部屋があります。もともと、ミヌが使っていたものですが、最近はもっぱらチャンミが泊まっています。
部屋の小さなベッドに、ミヌは女の人を寝かせました。綺麗な顔立ちですがすごく疲れてみえます。
「一人で生むなんて、よっぽどだよなぁ。悪いことしてきたようには見えないし・・」
しばらくして、女の人が目を覚ましました。
「気がついた?」
「す、すいません。ご迷惑をお掛けしました」
「あんた、妊娠してるんだって?」
「こら!ミヌ!そんなにはっきりと」
「やんわり聞いても仕方ないだろ!それも、5ヶ月だぜ!どうやって働くのさ!」
「す、すいません。すぐ、出ていきますから。」
「相手は?」
「ミヌ!また!」
「相手はいるんだろ?どうしたんだ?逃げたのか?」
「ミヌ!止めないか!」
「堕ろしもしないで、一人で生むつもりか?子供のことも考えろよ!無責任じゃないか!」
「ミヌ!おまえは出てろ!」
「サムチュン!」
「いいから、行け!」
「なんだよ!まったく!」

「すまんね。血の気が多くて。気を悪くせんでな。」
「いいえ、そんなこと、本当にすいません、すぐ出て行きますから」
「いやいや、待ちなさい。どうせ、ここを出て他を捜すつもりじゃないですかな?」
「・・・・」
「医者の話だと、ちょっと、無理が来とるようだから、少し休ませたほうがいいそうだ」
「でも、子供のお金をどうにかしないと・・・働かないと・・うう」
「知り合ったのも何かの縁じゃ、しばらく家にいたらどうかね?」
「そんな、図々しいこと・・ご迷惑は・・」
「そんな体で追い出したら、私らが寝られんよ!な、悪いこといわんからそうしなさい」
「でも、さっきの男の方が・・」
「ミヌか、あいつはいいやつだよ!あんたのことを心配してるのさ!だから、相手の男に腹立ててるんだ。まっすぐなやつだから、なに、心配はいらんよ!」
「彼は知らないんです。この子のこと!もう、逢っちゃいけないんです。だから・・」
「今日のところはいいよ!無理しないで。元気になったら話を聞かせてくれればいいさ、」
「おい、おーい、ミヌや!」
「サムチュン」
「今日から、ここで寝泊りさせてやってくれ!話は後でしよう。いいな?」
「サムチュン、まぁ、そう決めたんなら従うよ。責任は持てないぜ。あんた!
朝になったら、消えてるなんてナシだぜ」
「ミヌ・・」
「すいません、すいません。感謝します。本当にありがとうございます。元気になったら働きますので、すいません、ほんと、すいません」
「もういいよ!じゃ、俺たち、もう帰るから。鍵かってくから、誰が来ても開けちゃいけないよ、さ、サムチュン、じゃ、帰ろう」
「ゆっくり、やすみなさい!おぉ、そうだ。名前がまだだったな!わしはユ・テプン
こいつは、ユ・ミヌ、」
「シム・へオンといいます。お世話になります。」
「ども」



ミヌとサムチュンの家は、店から歩いて5分ほどのところにあります。
帰り道、
「サムチュン、大丈夫なのか?あっさり泊めたりして」
「まぁ、よかろう!そう、悪い人間でもなさそうだし、なにより妊婦だからの」
「んーん、相手はどうしたんだろね!俺が引っ張ってこようか?」
「よしなさい。しばらく静かに置いておこう。もう逢えないって言っていたから、相手のことは言わんじゃろ。もしかしたら、身を引いてきたのかもしれんぞ!財閥の息子とか、よくテレビにあるじゃろ!なんにしても、大変なことだわい。一人で生むなんて・・・・まったく」
「身を引く大事って、子供より大事か?子供はどうなる?私生児だぜ」
「そうじゃなぁ。うまく解決できればいいんじゃが・・」
「でたよ、おせっかい癖が・・あぁぁ、チャンミが知ったら、怒る・・やば」

リーンリーン♪ミヌの携帯がなる。着信「チャンミ」
「あちゃぁ!チャンミに言うの忘れた!どうする?サムチュン?」
「しばらく、事情は隠しておこう。親戚だって言っといたほうがいい、騒ぎはよくない」
リーン♪
「おう、チャンミ!どうした?」
「オッパァ、あたしのベッドに誰かいる!知ってる?」
「あぁ、ごめん!今日から少し預かる親戚の人なんだ。言い忘れてごめん!店にいるのか?」
「うん。・・・そうなんだ、あたしはどこで寝るの?店のソファ?」
「そんなとこで寝たら体が痛いよ。自分のアパートで寝ろよ!」
「えぇぇ!今から行けっての?いいよ!ここで!朝来るでしょ?オッパァ」
「だめだ!今から送ってやるから待ってろ。じゃ、切るぞ」
「行くのか?」
「あぁ、行ってくるよ!夜道は危ないし、少し話してやらないと、先に寝てて」
ミヌは、今来た道を駆け戻っていきます。
「やれやれ、いつまでもチャンミに甘いのう、さて、帰るとするか。」



店の前でチャンミがしゃがんで待っていました。
「オッパァ」
「中で待てばいいのに、ホラ、じゃ、行こうか」
「いつまでいるの?あの人。」
「うーん、しばらく」
「しばらくっていつまで?ねぇ、オッパァ!」
「わからないよ。しばらくさ。なぁ、チャンミ、ちょっと事情がある人だから、優しくしてやってくれ!」
「どんな?」
「さぁ、それはサムチュンしか知らないよ。それから、妊婦さんだから、特に・・・」
「うそ?だんなさんは?死んじゃったの?」
「よせよ、縁起でもない。仕事で遠くにいるんだと・・あぁ、もう質問はナシだ、だから、しばらく、おとなしくうちに帰るんだぞ!わかったか!」
「なんか、納得いかない!いいじゃん!ソファで寝るよ。」
「ダメだ、ダメダメ!立派な部屋があるじゃないか!ほら、着いたぞ」
「・・・オッパァ、泊まってく?」
「そんなことできるわけないだろ!はやく入れ」
「いいじゃん、いつも一緒に寝たじゃない!ね!」
「いつのことだよ!さぁ、送ってやったんだから、もう寝ろ!明日も行くんだろ。ジソプのとこに。顔が不細工になるぞ!ただでさえ、ブサイんだから」
「オッパァ!ひどい!みんな可愛いって言ってくれたよ!オッパァだけだよ。そんなこと言うの。もう!」
「わかった!わかった!早く行けよ」
「オッパァ、お茶飲んでく?」
「チャンミ!」
「わかりました。行きますよ~だ」
「おやすみ」
「おやすみ、オッパァ」

チャンミが部屋に入るのを見届けると、ミヌも来た道を戻りました。
「まったく、泊まれるわけないっての!ドキドキさせるなよ。あぁ、冷えてきた、早く帰って俺も寝なくちゃ」



ミヌたちの家より広い、チャンミの部屋、豪華な家具や、調度品で飾られています。
ガチャ、
「この部屋は嫌いなんだけどなぁ・・いったい誰なのかしら?アジョシに親戚なんていた?
思いっきり、あやしいよね~。あたしに何か隠してる・・・・う~~ん、明日帰りに寄ってみよ!あたしの寝床を取るなんて、どんな女か見てやらないと・・オッパァにちょっかい出したら許さないから!」
大きなダブルベッドに横になりながら、チャンミの心は晴れません。
「オッパァ・・・オッパァ・・ミヌシ・・あたしはいつまで妹なの?
妹でしか、そばにいられないの?・・・・大好きなのに・・愛してるのに・・」
涙が、一すじ流れます。



翌朝、
「おはようございます。ミヌさん」
「あぁ、おはようございます。よく眠れましたか?えっとへ・オ・ンさん?」
「はい、ヘオンです。ありがとうございます。すっごくぐっすり眠れました。掃除ですか?
お手伝いします。」
「いいですよ。無理しないで。そこで座っててください。」
「そんな、大丈夫です。もう。ここ拭くんですか?」
「いいって!あ、ごめん」
「いえ・・すいません。」
「あのさ、昨日の今日だから、ね、今日だけ静かに休養して、明日から、ボチボチ、どう?」
「すいません、申し訳なくて、すいません」
「すいませんは、もうやめましょう。そんなに恐縮してたら、体によくないですよ」
「はい、すいませ・・あっ」
「ハハ、ここに居てもらうことに決まったんですから、もう少しゆったりして、誰も攻めませんから、元気になるのが先ですから、あ、サムチュンが来た」
「やぁ、おはよう!よく眠れましたかな」
「はい、おかげさまで、本当にありがとうございます」
「ま、ボチボチでいいですから、ゆっくりいきましょう」
「クスっ」
「どうしたかな?」
「俺とおんなじこと言ってるからだよ!」
「なんだ、おまえ、もうそんなに話したのか!」
「何言ってんだか!そんなことより、早く朝飯作ってよ」
「あ、それ、わたしがします!いいですよね!」
「まぁ、それくらいは・・いいのかな?お願いして」
「大丈夫です。待っててください。すぐ作りますから」

「サムチュン」
「おぉ?」
「チャンミが、きっと今日来るから、話あわせといたほうがいいよ」
「おぉ、そうじゃった!あの子がやって来るの。昨日どう言ったんだ?」
「事情があって、だんなが仕事で留守だから、預かるって、妊婦とも言っといたよ」
「おぉ、上出来じゃ!わしの遠い親戚で、家が火事になって焼け出されたけど、だんなに心配掛けたくないから、終わって帰るまでここにいることにしよう!どうじゃ?」
「いつまで、持つかね」
「私生児とは、言えんじゃろ!あの子には」
「それは絶対にだめだ!」
「おまえも、協力しろ」
「もう、してるだろ」

「は~~い!できましたよ」
ヘオンが、厨房から出るのと同時に店のドアが開きました。
カラ~ンカラ~ン♪
「オッパァ!」
(この人?なあに、鍋なんか持っちゃって、もうここの住人きどり?・・でも、きれい)
「や、チャ、チャンミちゃん、早いじゃないか」
(早すぎるぞ!ミヌや)(知るかよ)
「おはよう、チャンミ、早いじゃないか、仕事は行かないのか」
「早く来たら、まずいみたいじゃない?仕事前がいいかなって思って」
「まずいことなんて、何があるんだね?チャンミちゃん。ご飯はどうだ?」
「ふーん、紹介してくれないの?」
(やっぱり何か隠してる?朝の突撃で正解ね!フン)
「私、シム・へオンといいます。昨日入れ違ったお嬢さんですよね?妹さんですか?」
「違うわよ!あたしはオッパァの恋人よ!あんた!何者?」
「チャンミ!なんて口のきき方だ!おまえより年上だぞ!それになんだ?恋人?」
「まぁ、まぁ、二人とも落ち着いて、こっちにきて掛けなさい」
「アジョシー・・」
「この人は、うちの遠い親戚じゃ、家事で焼け出されての、だんなさんは遠くで仕事をしててすぐに帰れんそうだし、連絡して心配かけたくなくて、訪ねてきたんだ。少しの間ここに置いてあげるんじゃが、仲良くしてくれるかの?」
「そうなんだ!気の毒だね。いいよ!でもさ、じゃぁ、あたしの部屋に置いてあげようか?
広いし、一緒が嫌なら、あたしがこっちに来てもいいし。どう、ヘオン・オ・ン・ニ?」
「あの、わたし・・」
「チャンミ、ヘオンさんはここで暮らすからいいよ!おまえは、自分の部屋にいなさい」
「オッパァ・・・」
「ご飯は食べるのか?いらないのか?仕事に遅れるぞ!」
「もう、いい!」
「チャンミ!挨拶は!」
カラ~~ン
「チャンミ、コラ!」
飛び出すチャンミに、ミヌが追いかけますが、振り向きむせず行ってしまいました。
「まったく!」
「行ったのか?」
「すいません、ヘオンさん。礼儀知らずで、恥ずかしい」
「ミヌさん、気にしてませんよ。きっとビックリなさったのよ。突然だから」
「ミヌに近づくのは、誰も許せんのじゃ。おまえがそうしたんだぞ、甘やかして」
「サムチュンだって、猫かわいがりしたくせに、・・まったく」

「かわいいお嬢さんですね、妹さんではないのね。」
「ちょっと、事情のある子ですから。それより、さっきのサムチュンの説明どうりに親戚の人として、行動してくださいね。それだけですから、条件は」
「はい、それはいいですけど・・なんかウソをついてるようで・・」
「いいんです。気にしないで!それが一番ですから」
「はい・・あら、スープが冷めてしまったわ。暖めてご飯にしましょう?」
「そうじゃ、そうしよう、ミヌもほれ」
「あぁ、そうだね」



ピリピリピリ♪
『さっきは怒鳴って悪かったね。機嫌直して、帰りに寄れよ!・・・ミヌ』
「オッパァ、フンだ!許してやらないわよ!メールで済ますなんて。」
ピピピ、ピピピ♪
『今日は、遅くなるから、行けません・・・チャンミ』
「すねてるな!しょうがないなぁ。」
ピリピリピリ♪
『遅くなるなら、迎えに行ってやろうか・・・・ミヌ』
「キャー、迎えに来てくれるの、ヤッタァ」
ピピピ、ピピピ♪
『じゃぁ、待っててあげる!会社の前に9時ね!・・・チャンミ』
「やれやれ、ご機嫌は直ったようだ、疲れるよ」
ピリピリピリ♪
『了解しました。お姫様・・・ミヌ』
ウフフ、エヘヘ、(*^。^*)(*^。^*)
「チャンミさ~~ん、始めますよ~~」
「あ、は~~い!今行きま~~す」
「チャンミさん、機嫌いいですね!さっきと別人みたいだ、はい、こっち向いてね~~」カシャ!
カシャ!
「やぁ、」
「あ、ジソプ部長」
「どう?彼女」
「いいですよ!表情がクルクル変わって!今朝はちょっと暗かったですけどね!今は、バッチリ!恋人と仲直りですかね!ハハ」
(ミヌ、おまえだな!まったく、泣かすのも笑わすのもおまえ次第ってことだな)
「何か、言いました?」
「いや、何でもありませんよ!どうぞ続けてください。」
カシャ、カシャ!
「チャンミ、俺は今日は先に帰るぞ!大丈夫か?」
「あ、ジソプさん、来てらしたんですね~!大丈夫で~~す!オッパァが迎えに来てくれるって」
「あぁ、そう!じゃぁ、またね」
「は~い!お疲れ様でした!」
「やれやれ、姫の守は大変だな、ミヌ」


携帯をしまいつつ、ニッと笑ってしまったミヌ、
(いかん、何ニヤいてるんだ俺は・・まったく世話の焼けるやつだ!)
「楽しそうですね!ミヌさん」
「あ、え、別に楽しくは・・後がうるさいから」
「今朝のお嬢さんね!チャンミさんだったかしら?可愛らしい方ね」
「そうかなぁ。フフ、っと不細工ですよ」
「ウフフ、そうなんですか?可愛がってらっしゃるのね!」
「長い付き合いですから、それより、疲れてませんか?少し休んだほうがいいですよ」
「大丈夫です。おかげさまで、心配事が一つ減りましたから」
「気楽にサムチュンに甘えてればいいですよ!あの人の趣味みたいなもんだから」
「私はじゃぁ、コレクションですか?」
「いや、そういうわけでは・・まいったなぁ」
「ウフフ、」
「ほんとに元気が出たみたいですね」
「この子の為に元気でいないと」
「そうですね!頑張ってください!オンマ!」
「やだ、恥ずかしい!やめてください。まだ早いわ」
「ハハ、さっきのお返しですよ。」
「ま、ミヌさんたら・・フフフ」
「それよりミヌさん、今朝から敬語ですのね。昨日は『あんた』でしたのに」
「えぇ?まいったなぁ!昨日の僕は忘れてください。つい興奮して」
「わたしは、あんたでもかまいませんけど」
「ヘオンさんには似合いませんよ!それに赤ちゃんに聞こえるでしょう!」
「優しいのね。ミヌさん」
「照れるなぁ!まぁ、どちらでもいいじゃないですか。」
「それも、そうね!ウフフ」
にこやかな二人を見て、テプンは
(やれやれ、文句言ってた割りにミヌも、世話焼きじゃ!まぁ、仲良くやってくれんとの!
でも、チャンミには見せられんのぉ!さてさて、それもこまったことじゃ!)


「OK!チャンミさん、今日はここまでで!終わりにしましょう」
「はい!ありがとうございます。お疲れ様でした~!!」
「誰かに、送らせましょうか?」
「いえ、迎えが来ますので、お気遣いありがとうございます」
「そう?じゃ、気をつけてね!また、明日」
「はい、失礼します。」
ピリピリピリ♪.
「オッパァのメールだ、もう来たのかな?」
『・・・ピーーーーーー
「やだ!バッテリーが切れちゃった!何だったのかな?きっと、今から出るって事よね!
オッパァは遅れたことないんだから!外に出て待ってよっと」



「遅いなぁ、9時って書いたよね。渋滞してるのかな、さむ~!オッパァ
早くして、凍えちゃうよ~~」
「ヨウ、お嬢さん!一人なの?僕たちと遊ばない?」
「け・結構です!待ち合わせですから」
「ふ~~ん!だってさっきから来ないじゃん!振られたんだよきっと!」
「絶対来ますから!あっち行ってください」
「いいじゃん!ホラ、行こうよ~!ヒュー、ヨウ見ろよ!チョーかわい子ちゃんだぜ」
「マジ?ほんとだ、僕らといこうぜ!」
「やめてください!やだ!離して!誰か~~!オッパァ!」
「呼んだって誰も来ないよ!悪いことしないから!サァ!行こうぜ!」
「やめてったら!」
「僕の連れをどこに連れていくんですか?」
「なんだよ~!お前は!」
「お前?君たち学生じゃないのか?言葉遣いも知らんのか?」
「なんだ、こいつ!」
シュ!ボゴ!
「いてっぇ、いてて・・やめろよ」
「警察呼んでもいいんですよ。どうします?」
ギューーー
「いたたた、行くよ行けばいいんだろ!」
「だろ?」
「わかった、わかりました。行きます行きます、放してください」
「学生のくせに酔っ払って絡むんじゃない。二度とするな!」
「ちぇ!行こうぜ!憶えてろー!」
「誰が覚えてるもんか!アホが!あぁぁ、服が」
パンパン!服のほこりを先にたたきながら
「君。君、もう行っちゃたよ。大丈夫ですか?」
チャンミは震えて丸まったまま、
「オッパァ・・オッパァ・・ヒック」
「やれやれ、ビックリしましたね!立てますか?ホラ」
チャンミを抱え上げ、顔を覗き込みます。
「もう心配ないよ。こんなとこに立ってるから、君も悪いよ」
「・・・うっうっ・・オッパァ・・」
「ホラホラ、しっかり!お兄さんが来るの?恋人かい?困ったねぇ」
「うっうっ、あ、ありがとうございます。ありがとございます。」
「女の子には親切なんだ。ほら、これで顔拭いて」
差し出された白いハンカチには、花の刺繍とともに「ゴヌ」の名が
「ゴヌさんておっしゃるんですか?」
「えっ、あぁ、これね!そう、僕はイ・ゴヌといいます。お嬢さんは?」
「チャンミです。ユン・チャンミ、助けていただいて本当にありがとうございます」
「迎えがくるのかい?僕が送ろうか?送りオオカミにはならないよ」
「そんなこと、思ってません。けど、もうじきオッパァが・あ・来た!」
「チャンミ、ごめんよ遅くなって」
「オッパァ、うっ」
チャンミの目から大粒の涙がこぼれます。
「どうした?何かあったのか?おい!あいつか?」
ミヌがゴヌを睨みます。あわてて、チャンミが
「違う違うオッパァ!あの人は助けてくれたんだよ!酔っ払いがからんできたの!オッパァが遅いから・・アーーン」
「あぁ、ごめん、出掛けに店が立て込んで、中で待つようメールしたろ?」
「バッテリーが切れた」
「まったく」
「あぁ、コホン!じゃぁ、僕はこれで」
「あ、すいません。疑ったりして。助けていただいて本当にありがとうございます。なんとお礼したらよいか、本当にありがとうございました。」
「君、恋人?」
「は、あの・・・」
「や、ぶしつけで失礼。気にしないで。チャンミさん、気をつけてお帰りなさいね!よかったね、オッパァが来て、ハハ。ではお先に」
「はい!お気をつけて、ありがとうございました」
「ありがとうございました。・・・・・なぁ、チャンミ、変わってないか、あの人」
「そかな?でも、強かったよ!酔っ払いをギューとね!」
突然抱きしめるミヌ。
「・・オッパァ・・」
「無事でよかったよ。ほんとよかった!」
(これは、どっちかなぁ?兄として、恋人として、ま、いいか!気持ちいい!)
「お前、何笑ってるんだ?ほら、帰るぞ!」
「もうちょっと、こうしていたい」
「アホ、行くぞ!」
「もう、オッパァったら!」
(いかんいかん、つい抱いてしまった!気をつけなくちゃ!)
「ジソプに言わなくちゃな」
「何を?」
「夜まで仕事なんてだめだ!いつも、迎えにこれるわけじゃないんだから、危ないったらない。」
「やめてよ!オッパァ。いくつだと思ってるの!子供じゃないんだから」
「充分子供だぞ!」
「オッパァだけよ!子ども扱いするのは、いいかげんやめてよね!」
「とにかく、もう少し早く終われるよう言っとくよ」
「もう、好きにして!」
(子供じゃないわ!子供じゃないのよ!オッパァ!)


カラーン♪
「ただいま~,アジョシ~」
「おぉ、お帰り、チャンミちゃん、ミヌは間に合ったかの?」
「ぜ~んぜん、おかげで怖い目にあったのよ~あのね、」
「チャンミ!挨拶は」
「あ、いけない!こんばんは!朝は失礼しました。わたし、ユン・チャンミ。よろしくお願いします。ヘオンさんですよね?オンニって呼んでもいいですか?」
「こんばんは、こちらこそよろしくお願いします。オンニって呼んでいただいてうれしいわ!ごめんなさいね。突然押しかけて、あなたのベッドだったのね!取ってしまって!
すぐに、部屋を探すから、すこしだけ、お願いね!」
「オンニ、綺麗な上にいい人なんてずるいなぁ!」
「チャンミ!」
「えへへ(*^。^*)、実はお姉さんも欲しかったんだ!うれしい!」
ヘオンに抱きつくチャンミ!ハッと気がついて
「あっ、ごめんなさい!赤ちゃんが」
「大丈夫よ!これくらい。私も妹が欲しかったの、仲良くしましょ!」
「エヘへ(*^。^*)、でも、オッパァは取らないでね!」
「チャンミ!こら!」
「まぁ、ウフフ、大丈夫よ!約束するわ」
「ヘオンさんまで・・」
「オンニ、チャンミって呼んでね!」
「ほんと!うれしいわ。」
「オンニ」
「チャンミ」
「キャー!オッパァ!オンニが出来たよ!」
「よかったな!わがまま言うんじゃないぞ。」
「は~い」
「げんきんな奴、なにか作ってやるから食べて待ってろ!終わったら、うちまで送ってくから」
「オンニと一緒に寝たいけど、私寝相悪いから、お腹蹴ったら大変!おとなしく帰るわ」
「お、いい子になったな!」
「オッパァ!また、子供扱いする!もう!」
「ウホホ、一件落着だの!そうだ、チャンミ話の続きはどうした?」
「話!あぁ、そうそう!酔っ払いに絡まれちゃったの!こわかったぁ!オッパァが遅いからよ!」
「もう、何回もあやまったろ!いいかげん許してくれよ」
「そしたらね!すっごくカッコよくて強い人が助けてくれたの!ヒュ、ボコ、ギュってな感じよ!ホント、カッコよかったぁ!!ね!オッパァ!」
「さぁ、俺はよく見てないから、変な人ッぽかったぞ」
「変な人かなぁ!そうかなぁ。ま、いいや、」
「それは、大変じゃったの!チャンミ、無事でよかった!」
(あんな、キザっちいやつのどこがカッコいいんだ。チャンミの奴、ブツブツ)
「うん、オッパァもね無事でよかったぁって、抱き」
「チャ、チャンミ!ほら!出来たぞ!早く食べろ!」
「は~い!」
「チャンミ、余計なことは言うな!わかったか」
「余計なことって?あ、オッパァがギュっと」「言うな!」
「はいはい、二人の秘密にしてあげる!もうちょっとで、泣きそうだったこと!」
「俺が、いつっ?こら!チャンミ」
「エヘへ(*^。^*)いただきま~す」
「まったく、もう」
「ミヌさん」
「ヘオンさん、な、何ですか」
「顔が笑ってますよ(^_-)-☆」
「ヘオンさんまで・・」
「ほんと、可愛い方ね!ご両親が大切にお育てになったのね」
「ヘオンさん」
「はい?」
「あいつの前で親の話はしないでください。僕たちは孤児なんです。」
「ま、ご、ごめんなさい。どうしましょう?そんな風にみえなくて」
「いいんですよ。知らなかったんですから、これから、気をつけてくだされば、それから」
「はい?」
「僕には両親がいて、幼い頃になくなりましたが、あいつは、母親に捨てられた私生児です。意味わかりますよね。」
「え、えぇ、」
「失礼かと思いますが、チャンミを思うとあなたを応援する気にはなりません。でも、だからといって出て行けっていうわけじゃありませんよ。ただ、チャンミのことだけ知っておいて欲しいんです。決して平坦な人生じゃない。」
「なんて言えばいいのか、ごめんなさい、しか・・」
「あ、すいません。怖がらせてしまいましたか。大丈夫、あなたはその子を大事にしますよね!育てるんですよね」
「え、ええ、もちろんです。わたしの命ですから」
「なら、いいんです。でも、チャンミには知られたくない。それだけです。」
「ミヌさん」
「はい?」
「本当に愛してるんですね。」
「これが、兄としてなのか、男としてなのか、僕にはまだわからないんです。一緒にいすぎて・・・でも、そうですね。愛しています。望みはあいつの笑顔だけですから」
「ミヌさん」
「何を言ってるんだ、俺は・・ヘオンさん、ここだけの話にしてくださいね!」
「わかってます。わかってます、わたしも同じ気持ちですもの。彼の幸せな笑顔が好きでしたから・・」
「長話しすぎましたね。今日はもう休んでください。また、ゆっっくりと聞かせていただきます。さぁ」
「はい、ありがとう、話してくれて」
「オッパァ」
「どうした?チャンミ」
「まだ?眠くなってきちゃった」
「寝るなよ。お前重いんだから、おぶってやらないぞ」
「エーーケチ!」
「ヘオンさんは、もう休むそうだ。挨拶しなさい」
「オンニ、疲れちゃいけないもんね!おやすみなさい。また、明日ね」
「おやすみなさい、チャンミちゃん、そう、また明日あいましょう!」
「おやすみ、ヘオンさん」
「おやすみなさいミヌさん、アジョシにも、お伝えくださいね」
トントン、店の二階にあがっていきました。

「オッパァ、優しそうでいい人だねぇ。きれいだし」
「あぁ、いい人だなぁ。おまえもあれくらい落ち着いたらどうだ?」
「ひどいな!充分落ちついてます。早く送ってね!寝ちゃうよ~」
「ハハ、わかったよ。もうじきだ」
「アジョシと遊んでこようっと」
(ヘオンさん、大丈夫かな?言い過ぎたかな?今日は寝られないかもだな。)
2階をそっと見上げるミヌでした。


店の二階の、小さなベッドに腰掛け、ヘオンは考え込んでいました。
でも、いくら考えても出口はありません。
(大丈夫!わたしは大丈夫!辛くてもきっとこの子をりっぱに育ててみせる。父親のない子にしてしまった罪はみんなわたしが受けるから、許してね!オンマを許して!
あなた、あなた、元気に生きてますから、心配せずにあなたの道を生きて!わたしはこの子をもらったから、大丈夫!絶対大丈夫よ!あなた・・・・逢いたい、逢いたい・・・
いつになれば、この想いから抜けられるのかしら、赤ちゃん、オンマを助けてね・・・)





ピーー用件の1
「チャンミさん、いったいいつまで遊び歩いてるの!大事な用件なの!
20日の日曜日、ソウルホテルのラウンジに来るように!きちんとした格好できてくださいね。あぁ、時間は10時です。必ず来てくださいね。お父さんに叱られますから・・
いいですか?あぁ、まったく、通じてるんだかわからないわ!携帯を教えて頂戴!!どうしてわたしがこんなこと!あぁ、いやだわ!ピーーーー」
「いやなら、止めればいいのに、ふん、変な人。あぁ、また見合いかなぁ、それこそいやだなぁ!行かないとまた怒るし、あぁめんどくさい!わたしなんか、ほっといてくれればいいのに・・体裁わるいか!こんなのがいちゃ!どうせ因縁付の養女なんか誰だっておことわりよ。見合いなんてするだけ無駄だって気づいてもよさそうなのに!第一あたしには、オッパァがいるわ!さっさと断られに行ってくるカァ、おいしいもんだけ食べて・・
もう、寝よっと、」


ソウルホテルのラウンジ、日曜はそこかしこ見合いしています。
「あ、あそこもそうかな?あ、あそこ、この間のわたしの相手!彼女は?やだ、あたしのほうが数段ましよ!って相手にしないけどね!でも、遅いなぁ!男が遅いなんて!あと1分で帰るから・・・1.2.3.4.5.6.・・」
「ユン・チャンミさん?」
「は、はい!あれ、あなた」
「僕を知ってますか?ま、有名人ですから・・おや、お見かけしたような」
「あの時のアジョシですよね!ほら、酔っ払いの!」
「あ、ああ、あの時の君!でも、アジョシはひどいなぁ。せめてオッパァぐらい・・は、いましたね。そういえば」
「はい、イ・ゴヌさんでしたよね」
「おや、よく憶えてますね。」
「お花のハンカチの!あ、今日会えるなら持ってくればよかったですね!」
「あぁ、あれね!そうですね。返していただこうかな!失くしたかと思ってたんですよ。」
「お手製ですよね!彼女でしょ?」
「ウ、うん、まぁ、それはいいとして、今日はどうしますかね?」
「アジョシが断ってください。あたし結婚しません、オッパァ以外」
「はっきり言うねぇ」
「だって、時間掛けても無駄ですから」
「うん、そう思うけど僕のほうにも事情があってね!そうもいかないんだ。」
「アジョシ、あたしと結婚したいの?」
「いやいや!そうじゃなくて、ちょっと間に入った人に義理があってね」
「めんどくさいのね!うちも、もう爆発寸前!結婚はしないっていってるのに・・」
「あの、オッパァさんはどうしたの?」
「彼のことは気に入らないんです。育ちとかなんとか、あたしと一緒なのに育ちなんか関係あるもんですか!」
「話がみえないんだけど。悪いけど、2・3回あってくれないかな?」
「え・どうしてです?」
「そのうちに、断るいいわけでも考えるさ!ね、いいかな」
「うん、いいですよ!この間の御礼もあるし、うちも静かになるでしょ!」
「じゃ、決まりだね。アジョシはやめて、ゴヌさんって呼んでくれる?ゴヌオッパァでもいいけど、どう?」
「ゴヌさんにします。」
「やっぱりね!じゃぁ、今日はとりあえず食事にでもいきますか?」
「豪華におごってくださいね!アジョ・っとゴヌさん」
「いいよ!今日はスカートなんだね!」
「きちんとしろって言われたから、ヒールが痛くて・・」
「よし、じゃぁまず、着替えからだ」
「えっ」


「いらっしゃいませ!」
「パンツスタイルで、着せてやって」
「かしこまりました。どうぞ、こちらに!」
「アジョ、ゴ・ゴヌさん、ちょっと、あんた、どこさわってるのよ!」
「お客様、ゴホ、採寸いたします」
「キャーそれ一番いい服なんだけど、捨てないでね」
「クククッ、にぎやかだねぇ」
「ゴヌ様、こちらにご用意が」
「あぁ、ありがとう、じゃ、チャンミ君あとでね!」
「チョット、アジョ、ゴヌさ~~ん!そこ!さわらないで!」

30分後
「いかがでございましょう?」
「できた?いいね!回ってみて、よしOK!じゃ、行こうか?」
「アジョ、、、ゴヌさん」
「さ、これかぶって、安全運転だから、安心して」
「安心って、っこれハーレーですよね?」
「そう、よく知ってるね!バイクは初めてじゃぁないね?」
「オッパァのに乗ったけど、こんなに大きくないし・・」
「こわくないさ!さぁ」
ブオオオン、
「しっかりつかまってね、行くよ」
「はい、キャー」


ブオオオン、キキー!
「さ、着いたよ!」
「ここ、どこですか?」
「よ!ゴヌ!やっと来たな!」
「あぁ、サンウ、遅くなってごめん。まだいいかな」
「まだ、始まったばかりだよ!いいに決まってる!と、こちらのお嬢さんは?」
「はじめまして、ユン・チャンミといいます。ゴヌさんとは何でもない友達です。」
「はぁ!?」
「アハハハハ!面白いだろ!何でもないお友達のチャンミ君だ。おいしいもの食べさせてやって」
「うわぁ!ゴヌさん、すごいご馳走が並んでますよ~。なんの集まりなんですか?」
「僕の誕生日」
「エエー!言ってくれなくちゃ!何にもプレゼントがないわ」
「君でいいよ」
「オイ、ゴヌ!」
「親父ギャグですよ!アジョシ!やっぱり、アジョシのがいいわね!ダメですよ!オッパァがいるって言ったでしょ!それに、アジョシ、ハンカチの君がいるじゃないですか?」
「ハンカチの君?」
「あぁ、なんでもないよ!サンウ、気にするな。それでは、お嬢様、お食事にしましょうか?お手をどうぞ!」
「アジョシー、キザ過ぎるよ。やっぱりオッパァの言ってた変な人だ!」
「なに、オッパァ君が僕のことが変って!?失礼な、どこが?」
「全部。アジョシ、食べましょ、先にいくわよ~」
「クククっ、面白い子だろ、ほんと」
「ゴヌ、大丈夫か?おまえ・・・そうとう、参ってないか?」
「まだ、大丈夫さ!まだまだね!サァ、行こう」
「辛いなら、言えよ!力になるよ。」
「力ねぇ!じゃぁ、彼女を連れてこいよ!」
「ゴヌ」
「いや、ごめん、そんなんじゃ、ごめんサンウ、つい、悪かったよ」
「いいよ、わかってるから。捜してるからな、今、もう少し待て、な」
「あぁ、ありがとう、ほんと、ごめんな」
「さ、行こう。主賓がいなくちゃ!」
「あぁ、わかったよ。行こう」


すっかり、満腹になったチャンミは、ゴヌがいないことに気づきます。
「アジョシー違ったゴヌさんは、どこかなぁ?」
木陰でヒソヒソ声聞こえます。
「ゴヌさんが連れてきたのはどなた?お見かけしない方ですけど、」
「何でも、今日のお見合い相手らしいわよ!図々しいわよねぇ」
「ほら、あの方、ユン財閥のお嬢様よ!」
「まぁ、じゃあ、あれが、評判のチョンアさん?」
「あら、違うわよ!ほら、養女にもらったって言う姉のほうよ!」
「あぁ、じゃ、前の奥さんの時に・・・あぁ、そうなの、なるほどね」
「お金を貸してるからって、いわく付の娘を嫁にしろなんて、ゴヌさんもかわいそうよね」
「ほんとよ!彼女には、もったいないわ」
(そういう事情か、お義父さんも、あの手、この手ね)
「あーゴホゴホ!ゴヌさんは、どこかしら~知りませんか、奥様方」
「さ、さあ、見てないわね!あちらに行きましょ!皆さん」
「そうね!そうしましょ」
(ふんだ、だから、金持ちって嫌いよ!あのキツネのツンツンチョンアよりあたしのが何倍もましよ、ぶりっ子の二重人格なんだから・・・ま、いいか!関係ないわ)
庭の隅でボンヤリベンチに座るゴヌをみつけました。
「アジョ・・ゴヌさん、ここにいたんだ」
「あぁ、チャンミ君。たくさん食べたかい?」
「もう、お腹いっぱい!はちきれそう、ゴヌさんは」
「あぁ、食べたさ、少しね。もう、帰るかい」
「ゴヌさん」
「ん?」
「ハンカチの君、そばにいないの?」
「おやまた、ズバットと聞くね!どうして、そう思うの?」
「回りくどいのは時間の無駄よ!いないじゃない!ここに、誕生日なのに」
「ハハハ、それはそうだ!」
「話したくない?」
「そうだな、どうしようか?聞いても面白くないさ」
「あら、わかんないわよ!彼女が、アジョ・とっと・ゴヌさんの嫌いなとこわかるかも」
「そうか、嫌われたかな?俺」
「僕って言わないね、冗談だって、嫌いになんてならないよ。ゴヌさん、いい人だから」
「そうか?いい人か、うれしいね!誉めてくれて!」
「彼女は、どこ?あたしが、引っ張ってきてあげようか?」
「うれしいけど、無理だよ。消えたんだ。」
「え」
「俺の前から突然、消えたの」
「なんで?」
「さぁ、お袋からの手切れ金持って、消えたんだ、突然、何も言わず」
「フーン、騙されたってこと?喜んでお金もって逃げたってこと?」
「わからないよ。なにも、言わないで消えたから」
「わからない?ほんとにそう思ってるの。がっかりだなぁー」
「チャンミ君?」
「ハンカチの君、別れて当然ね!アジョシがこんなになさけないなんて!」
「やっぱり君、面白いね」
「え」
「思うわけないだろ!でも、表向きそう思わせとかないと、周りがうるさいんだよ。
まったく、あいつときたら、俺がこんなことで別れるなんて、考えること自体、おかしいよ。きっと、今頃、悲劇のヒロインやってるさ!見つけら、ただじゃおかない!」
「どうするつもりなの?まさか、ぶつの?」
「ぶってどうするのさ!結婚するに決まってるだろ!」
「やったぁ!カッコイイね!アジョシ!違った、ゴヌさん!」
「早く見つけないといけないんだけどね!どこに隠れたやら、困った奴だ。」
「わたしも捜してあげる!オッパァに頼めばいいよ!顔が広いの!」
「そうかい、そりゃ、助かるね。それと、見つかるまで、カモフラージュに僕と付き合ってくれるね!チャンミ君」
「そういうことなら、お安い御用ね!頑張りましょ!ゴヌさん!」
(この人は、あの人たちと違う!生まれで差別したりしない!ホント、いい人!)
「ゴヌさん、あたしゴヌさん好きだよ」
「なに、僕に惚れたの?」
「やあだ!誰もそんなこと言ってないよ~!あたしにはオッパァがいるの!」
「なあんだ、がっかりだなぁ!僕、本気になろうかなって考えたのに」
「またまた~!ウソはよくないよ!それより、もう帰らないと」
「そうか、そんな時間か?じゃ、送っていくよ。」
「主賓が消えていいの?タクシー呼んでくれればいいよ」
「大事な、お姫様をほうりだしたら、オッパァ君に怒られるだろ!ここはいいんだ。集まってパーティー開きたいだけの連中さ、さ、行くぞ」
ブオオオオン、
「おい、おい!ゴヌ!もう帰るのか?俺が叱られるよ、挨拶したのか?お袋さんに」
「いや、いいよ!おまえがしといてくれ!じゃ」
「俺がしてどうすんだよ!おい!ゴヌ!おい!待てって!」ブオオオオ~~
「まったく、困った奴だぜ」




ブオオオオン、キキー
「見ろよ、あれ、チャンミじゃないのか?」
オートバイの音に、ジソプが外を見ています。
「男のバイクに乗ってご帰還だぜ!ヒューたいそうなハンサムだぁ!ミヌ、いいのか?」
「いいのかって、何がだよ?」
「知らないぞ!とられてから後悔するなよ!」
「後悔なんて、なに言ってる。」
「はいはい、いつまでそうしてられるかね!」
「つまらんこといってるんじゃない!ほら、もう帰れ!」
「おお、こわ、はいはい、退散するよ!あれ、帰っていくぞ!挨拶無しか?」
初めて目を上げ外を見やるミヌでした。

「ただいま~」
「チャンミ,見たぞ!なかなかの男前だな、すみに置けないなぁ!挨拶はまだか?」
「あ、ジソプさん、こんばんは、いらしてたんですね!違いますよ彼は、そんなんじゃありません、ほら、オッパァ、あの時の・」
「若い娘がバイクに乗せられて、帰ってくるんじゃない!みっともないだろ!」
「オッパァ、違うのあの人はね!」
「いいよ!挨拶もしない奴のことなんて。もう、遅いから、帰って寝ろ!ジソプに送ってもらえ!ジソプ、頼んだぞ」
「オッパァ・・・送ってくれないの?」
「今日は立て込んでる。じゃ、気をつけて帰れよ」
そう言うなり、ミヌは、厨房にかけこんでしまいました。
「オッパァ・・」
「チャンミ、今日はおとなしく帰ろう!きっと虫の居所が悪いんだ、な!明日にはなおってるから、行こう、ほら!」
「うん、テプンアジョシ、おやみなさい。」
「マスターはさっきから寝てるよ、ほら」


(ミヌ、アホだよ!おまえは、泣かせてどうするんだ。この、気まずい雰囲気を俺にどうしろって言うんだよ!アホミヌ!いつまで、自分の気持ちを隠しとくつもりだ。あぁ、まったく、めんどくさいぜ!)
「ジソプさん」(ドキッ)
「ん?」
「オッパァ、今日、何かあったんですか?」
「なんでもないよ!何もない。お前が気にすることはなんにもないよ!あいつがアホなんだ」
「オッパァが・・」
「もう、泣くな!きっとまた、大急ぎで謝ってくるさ!いつも、そうだろ?」
「うん、そうよね、きっと、そう・・・ありがとう!ジソプさん、ここで。おやすみなさい。明日、また仕事場で!」
「あぁ、おやすみ、よく眠るんだぞ!」
(ミヌの奴~!)
ジソプは店まで駆け戻って行きました

カラ~ン♪カラ~ン♪
「やい、ミヌ!」
「おや、ジソプまた来たのかい?ミヌはいないよ」
「マスター!あいつ、どこいったんだよ!?」
「散歩って言ってたから、裏の堤防でも歩いてないか?どうした?血相変えて、おい、ジソプや、おい・・・・忙しいこったな、やれやれ」
(裏の堤防、裏の・・・お、あれか?)
「おーい、ミヌ!」
「ん、あれはジソプか、送って行ったんじゃないのか?」
「はぁ、はぁ、ミヌ!」
「どうしたんだ!あわてて、まさか、チャンミに何かあったのか?ジソプ?」
ボゴ!
「いってぇ!いきなりなにするんだよ!」
「なんだよ!さっきのは?なんなんだ、あの態度は?え?」
「・・・・・」
「ピーピー泣かせたいのか?え?それがおまえの望みか?」
「・・・すまん」
「いったい、おまえはどうしたいんだ?何を望んでる?愛してるんじゃないのか?」
「・・・すまん」
「それしか言えないのか?やきもち焼くくらいなら、自分のそばに置いとけよ」
「・・・やきもちかな?やっぱり。・・ハハ」
「笑ってる場合か?逢ってこいよ!きっと、待ってるぞ、え!」
「いいよ、行かない」
「ミヌ!」
「どうしたいのかわかってるさ!わかってるけど、出来ない!出来るはず無い!こんな俺に」
「どんな俺だよ?おまえはりっぱだぜ!誰にだって自慢できる!いい男だ!ま、顔は俺より落ちるけどな・・な、ミヌ、チャンミももう大人だぜ!はっきりさせないと・・」
「忘れたのか?俺は前科者だ。大事なチャンミの男が前科者なんて許せない」
「あれは、正当防衛だったろ!相手が悪かったんだ、おまえのせいじゃない!」
「でも、死んでしまった。そうだろ?俺が殺したんだ!」
「やめろって!ミヌ!この街の誰もおまえを責めやしない。刑期も努めたじゃないか」
「・・・・もう、この話はやめよう」
「ミヌ、おまえ・・」
「明日になったらケロッと来るさ!大丈夫だよ」
「あいつを、人に渡して、おまえ、どうするんだ?この先」
「人に渡す?あいつを?・・・ハハ、そうだよな!渡さなきゃ!ハハ・・」
「・・・・ミヌ、」
「俺、生きていけるかな?ジソプ・・・大丈夫だよな・・きっと・大丈夫・・」
「ミヌ・・」






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この記事へのコメント

あまこ
2006年12月16日 18:13
チャンミさんこんばんわ。
すごいですね、作文能力&妄想力、、、。
感心して読んでおりました。
登場人物はなれ親しんだ方々で頭に入りやすくとても分かりやすい設定でございました。
いま小説「手紙」を読んでいるので途中ミヌと玉鉄がダブったことお許しくださいね。
やっぱりジソプはいいやつなんですね。
本当にそうだとおもいます。
なにかがおこる後編が早く読みたいです。もうできているんですか??
チャンミ(*^。^*)
2006年12月16日 22:10
うふふ、パボなあたしの趣味!いかがでございましたでしょうか?
あまこさんに送った気がしますが、まだでしたでしょうか!
完成してますよ~~!
また、後ほど!
「手紙」おもしろいですか?
最近活字はスンホン特集本ばかり!
お勉強せねば・・・!

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